目次
はじめに
こんばんは、カリカヌル女子子のギタリストののもあです。
今回からエフェクターボードに載せているエフェクターをすべて解説していこうかと思います。連載途中で中身が変わってしまいそうな感じはしますが、大枠はあまり変わらないと思いますので、ぼちぼち紹介していきます。
さて、記念すべき第一回となる今回は、JHS pedalsのユニヴァイブ系ペダル「Unicorn」です。
筆者はこのエフェクターをエフェクターボードの一番最初に繋いでいます。
ユニヴァイブとは
そもそもユニヴァイブってどんなエフェクター?という話なのですが、モジュレーション、かなりざっくり言えば音を揺らす系のエフェクトです。コーラスやフェイザー、フランジャーなどもモジュレーションに分類されるエフェクトですが、Uni-Vibeは、いわゆるコーラスやフェイザーより歴史の長いエフェクターになります。
オリジナルのUni-Vibeは日本製で、shin-eiブランドのものが有名ですがブランド名や商品名はさまざまなバリエーションがあります。
単体のサウンドサンプルや、開発当時のエピソードなどはデジマート「DEEPER’S VIEW」をご覧ください。
特にJimi Hendrixが愛用していたことが特に有名で、数多くのクラシック・ロックの名手たちに愛用されてきました。
このような名手達の使用もあり、クラシックロックの文脈の外でも多くの腕利きのギタリストたちがUni-Vibe系のペダルを使用しており、筆者もそのクチです。
JHS Unicornについて
さて、Uni-Vibeについて解説したところで、筆者が使用しているJHS PedalsのUnicornを紹介しましょう。
特徴と選んだ理由を紹介します。
PRSも認めたトーン
Unicornの先代モデル「warble tron」を弾いたPaul Reed Smith氏(あのギターブランドPRSで有名なPaul氏です)が「ジョシュ(JHSのJosh Sccot氏のこと)!これは史上最高のUni-Vibeだよ!」と言ったとか。
このwarble tronにタップテンポ機能をつけたものがUnicornになります。
コンパクト
本家Uni-Vibeもそうですが、その影響を受けたVoodoo-Vibeなんかはバカデカいです。JHS Unicornはその点標準的なコンパクトエフェクターのサイズです。
高価過ぎない
Unicornも高いっちゃ高いのですが、Voodoo-Vibeやその他Uni-Vibe系のペダルはもっと高いです。てか昔はもうちょっと安かったような。
トゥルーバイパス
歪みエフェクターの前段かつ、好きな時にオンオフしたいためスイッチャーのループ外に配置する運用をしたいと考えており、バッファードバイパスだとその後に配置するファズの音が正常に動作しなくなる可能性があります。
演奏中にスピードコントロール可能
本体のタップテンポか外部にフットスイッチあるいはエクスプレッションペダルで揺らぎのスピードをコントロールが可能です。これがあるとオリジナルのUni-Vibeと同じく演奏中にスピードを変えることができます。
実際に使用する頻度は少ないですが、無いよりはあって嬉しい機能です。
使用方法
さて、最初に書いた通り筆者はUnicornをエフェクターボードの先頭に繋ぎ、スイッチャーのループに入れずに直接オンオフするようにしています。こうすることで「この曲のここだけUni-Vibe掛けたいな〜」というタイミングでエフェクトを掛けることができます。
また、「モジュレーション系のエフェクターは歪みの後ろに繋ぐ」ということがセオリーとして語られますが、歪みエフェクターやアンプのセンドリターンが無い時代は必然的に歪みの前にエフェクターをかけるわけですから、筆者のように歪みの前にUni-Vibeをかけるのはむしろ伝統的な繋ぎ方と言えるかもしれません。心情的には半分おまじないのようなノリで歪みの前に繋いでいます。
アルペジオを揺らす
わかりやすいところでいうと、蝉のアルペジオに表情を付けるために使用しています。
シューゲイザートーンにも
ファズとリバーブをマシマシにしたシューゲイザートーンに揺らぎを足すときにも使用します。筆者がバンドに加入する前に音源化していた「ぼくのままで」をライブで演奏するときには全編掛けっぱなしで演奏します。
終わりに
今回は、使用エフェクター全解説の第一回ということでJHS Unicornを紹介しました。今回は人によっては馴染みがないUni-Vibe系のエフェクターということで、 ひとつのエフェクターでそれなりの文量を書いてしまいました。
次回はUnicornの次に繋いでいるBuddha Bud-Wahを紹介する予定です。