はじめに
自作ミキサー企画の続きです。
とりあえず現在の空間系用のボードはこんな感じです。

Source AudioのVentris Dual Reverbにモノラルで入力、そこからステレオに分岐しBOSS DD-500に入力、ステレオ接続と、リバーブ→ディレイの接続順になっているところ以外は普通の接続です。
ライブではモノラル出力していますが、片チャンネルのみ出力しても問題ないように設定しています。
要はミキサーが欲しい理由はこの2つのペダルをパラレル接続したい、ということになります。イメージで表すとこんな感じ。
ちなみに、上の両機種とも原音の劣化は無いと言って差し支えないほど高音質なので、原音ミックスはミキサー側で行ってもよいし、ディレイかリバーブのいずれかでミックスすることもできます。

必要な機材を検討する。
このような接続(+できればもう一種類ぐらいのエフェクトを追加する余裕が欲しい)をするためにどのような機材が必要か考えてみます。
汎用的なミキサー
まず一つ考えられるのは、アナログミキサー、とりわけ、いわゆる「ミキサー」「卓」と言われて多くの人が想像するアレを導入することです。

このタイプのミキサーは、各社最小の機種から数えて二番目の大きさの機種ぐらいからAUX Sendを備えており、次のような接続で分岐とミックスを実現できます。

これはいわゆるラックタイプのいわゆる「ラインミキサー」と呼ばれるものでも同様のことができます。
Youtuber、ギタリストのLeon Todd氏が動画で公開しているのもこのような方式です。
この方法は正攻法だと思うのですが、いかんせんデカい卓なりラックミキサーが必要になります。特にラックミキサーを持っておけば、RJMのEffect Gizmoのような機器との組み合わせでかなり拡張性は広がるのですが、さすがにオーバースペックかつデカすぎ感が否めません。
Musicom LAB Parallelizer
これを書きながら考え直しているといるのですが、最適な選択肢だったかもしれません。

Musicom LABのParallelizer特に難しいことをせずに信号の分岐とミックスができ、MIDIでエフェクト音と原音のオンオフを切り替えることができるギター専用のミキサーで、表のパネルからそれぞれの音量を調整することができます。

売価5万円ぐらいなので決して安くはないですが、性能を考えれば高すぎる機材というわけでもないと思います。予算が許せばこれを選んでおきたいところです。しかしちょっと手が出なかったですね……。
ART SPLITMix4

低価格のもので検討するなら、ARTのSPLITMix4が候補に挙がります。
Shinobuさんのブログで詳しく紹介されていますが、4チャンネルの分岐あるいは4チャンネルのミックスだけでなく、2チャンネルの分岐と2チャンネルのミックスといった使い方も可能なもので、だいたい9000円ぐらい。
ただし、ネックになるのがこちらはパッシブの製品なので音量が下がったり、接続先の危機によって動作が不安定になるという懸念があることです。ローインピーダンス信号を扱うので多分問題なく使えるような気もするし、中古で探せば4000円ぐらいから手に入るので買って試すでもいいのですが、あまり安物買いの銭失いをしたいくない、しかも構造的に予測できるところで失敗するのも嫌なので候補から外しました。
まとめ
今回は既製品を検討してみましたが、なかなかコンパクトに手軽に音質の不安なくパラレルミックスを実現できる機材は無さそうでした。次回は制作編に入れるかな?
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毎週水曜日にGt.MasayaとGt.238、Dr.miyakoが交代でブログを更新しています。もしよろしければ音源のチェックやTwitterのフォローお願いします。
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