繭 / 雅桜おみ のギターについて

繭 / 雅桜おみ のギターについて

どうも238です
遠征ライブを終え、少し肩の荷も降りたといったところでしょうか?忙しさを見越して先にブログを書いています(記事作成現在3/9)

ライブを介して僕らのことを認知していただいた方々のために、コアな機材話ばかりではいけないだろうということで今日は趣を変えていきますよ

タイトルにもある通り、昨年のボカデュオというイベント用に制作した楽曲について今更ながら解説していきたいと思います

というのもこの楽曲のギター、あまりギターらしい音というのを鳴らしていないため、

「238はギターソロだけ弾いたんだ」
という認識の方が散見されました。その結果238の自己顕示欲が刺激されまくり説明したくなったのです笑

最初、爪楊枝地獄から
「VTuberさんとコラボする曲、弾いてください」
的なことを言われて2022年の1月末か2月頭くらいにデモを渡されました
ドラム、ベース、アコギ、ストリングス、仮歌メロ
の打ち込み音源(ベースは弾いているかもしれない)にはまだ歌詞がありませんでしたが、もはや曲としての完成度はかなり高いところにありました

「ここから普通に歪んだエレキギターを弾いてもな…」
ということでエフェクターを駆使して出来たのがあのイントロです

ギター → nano POG → OCD-Ge(Drive0) → micro Vent → DD-500 →アンプ

という順で繋いでいます

nano POGもmicro Ventもオルガンサウンドの要素を再現するペダルなので当然オルガンぽくなるわけです

electro-harmonix nanoPOG

neo instruments micro vent

コード進行はFmaj7 G Am7 Em7の循環だったので、曲に展開を持たせるというよりは主題のようにしてどこで鳴っていても邪魔にならないノート且つ、壮大な雰囲気を出したいという目的のもと、あのような派手な音色で和音を段階的に重ねていく作りになりました

曲の大サビから左右に入るノイジーな音もギターで出していて、「蹴り飛ばせあの日々ごと」のところではきれいな和音に変わり、アウトロでは二本のノイズギターが絡み合いまた和音に戻る。主題のフレーズと共に複雑な心境などが最後に昇華していくような中々美しい展開ではないでしょうか?

ノイズパートで使用したelectro-harmonix OPAMP BIG MUFF

繭で使用したギター Navigator JGタイプ ギターソロのみSG

そこから雅桜おみさんの歌唱、爪楊枝地獄のMIX(このMIXトラック数多いのにめちゃくちゃ良い)、私画71さんの美麗な映像が重なってさらに力を増し、作品は完成。

今聴いても素晴らしい出来だと思います

春の門出、出会いと別れにぴったりな美しい楽曲

今一度聴いてみてくださいね

僕は、「ギターは曲に色を付ける楽器」だと思っています。その音色で聴いた人に景色を見せられるようなプレイヤーになりたいものです

それではまた次回