ステレオミキサーを自作したい(1)前提編

ステレオミキサーを自作したい(1)前提編

2023年2月8日

こんにちは、Masaya a.k.a.のもあです。

今回はミキサーを自作したい、という話なのですが前提としてなぜミキサーが必要かを少し説明させてください。

80-90’sのギタリストによくあるラック機材、あれの中味をざっくり図に示すと次のような感じになります。

よくあるステレオシステム

コンパクトなシステムではディレイやリバーブ等は直列に繋ぐことが多いです。たとえばこんな感じ。

普通のエフェクターボード

この接続はシンプルで、空間系エフェクターをつなぐだけでできるので手軽で、リバーブ内蔵のアンプを使用するさいにもこのような接続になるため一般的になっています。
このような、直列接続では、原音にもディレイ音にもリバーブがかかり滲んだ感じの音になります。よく言えば馴染みが良い、悪く言えばそれぞれのエフェクトの音がはっきりしない感じの音になります。

マットスコフィールドのデモ演奏、ショートディレイ単体よりリバーブを足すことで馴染みの良い音になっています。

他方で先に示したラックシステムの最初の段では、信号を分岐させてディレイやリバーブは並列に接続され、それぞれが干渉しないようになっています。また、エフェクターはエフェクト音だけを出力し、原音はそのままミキサーに入れることで原音の音質劣化を防いでいます。

さらにそのあとでディレイを追加することもあります。たとえばエディヴァンヘイレンのシステムではRolandのSDE-3000のようなディレイを最後に加えてあり、Roland SDE-3000はモノラル仕様のため、最初の図のようにステレオ個別に二台用意されています。EVHのシステムでは後段にディレイのみを接続していましたがここにミキサーを一台加えてさらに複雑なシステムにすることもあります。

ともかくこのように、80-90’sのラックシステムの音を再現するためには音を分岐させるスプリッターと音を混ぜるミキサーが必要になってくるわけです。

次回は既製品を少し検討してみたいと思います。少し短くなってしまいましたがまた今度~。

↓次回↓

ステレオミキサーを自作したい(2)既製品検討編

はじめに 自作ミキサー企画の続きです。 とりあえず現在の空間系用のボードはこんな…
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