ホオズキギターRECの話

ホオズキギターRECの話

ども、ギターの238です
先日新曲「ホオズキ」が公開されたが聴いてもらえただろうか?

可不「ホオズキ」/カリカヌル女子子 – ニコニコ動画 (nicovideo.jp)

ホオズキ by カリカヌル女子子 | TuneCore Japan (linkco.re)

併せてライブ演奏用の奏法解説動画を作成したので是非コピーや楽曲アレンジの参考に使ってほしい

【ギター解説】ホオズキのギターを本人が解説してみた【カリカヌル女子子】 – YouTube

今回はホオズキ制作について掘り下げた記事を書こうと思う

制作期間について

まずこの曲のデモが上がってきたのは6月くらいだった
オンラインライブ前のスタジオにて軽く合わせている映像が残っている

打ち込みドラム、爪楊枝地獄が弾いたベースとバッキングギター、打ち込みの歌メロ
を聴きながらアレンジを考えていたとき、ぼんやりとAcid Black Cherryの指輪物語(AL「2012」収録)という曲のギターが浮かんだ

オクターブ奏法のカッティング
空間の掛かったクリーンギター
伸びやかなギターソロ

残念ながら指輪物語はサブスク配信されていないのでCDを買うしかないのだが、238が好きなギタリストのHIROさん(La’cryma Christi)がギターを担当しているので是非聴いて頂きたい

方針が決まったときにはほぼ音源と同じアレンジでデモが出来た

REC〜アコギ編〜

スタジオでメンバーと顔を合わせるたび「この曲アコギ入れたいんだよね」と言っていたのだが、事前練習などはせずリズム隊の本チャン音源が届いてから着手した
が、これがいけなかった

結果的に録音はかなり難航した

初めてマイクを2本立て、ネットでサウンドホールや指板とマイクの位置関係を調べて

コンデンサマイクをネック側
ダイナミックマイクをブリッジ側

に設定

タッチノイズや押弦しきれていない音の誤魔化しが効かない。指が痛くなるのでどんどん精度が落ちていく

精神崩壊の危機に瀕した238は、たまらずツイキャスにて無言でアコギを録り続ける配信をしたりした(爪楊枝地獄の証言によるとミスして舌打ちをしていたらしい。良くないね)

結局3日ほど掛けてようやくOKテイクを出し、のもあにバトンを渡すことができた

ちなみに演奏解説動画ではMIX前の音源を使っており、アコギの音がデカく聞こえるのでチェックしてみてほしい(なかなか良い音で録れたと思う)

REC〜エレキギター編〜

さらに数日後のもあのバッキング音源が届き、いよいよエレキギターでのRECがスタート
テレキャスターで録りたかったのだが、22Fが頻発するためほぼ全てSGで録った

歌の後ろはMarshall 1974X、ギターソロはFender TwinAmpを使用

コンプとディレイとリバーブは全てリアクティブロードBOSS TAEにてアンプの後ろで処理をした

クリーンサウンドはOCD-Geのドライブを0にしアンプ直よりも少しだけ音を太く、サビのカッティングはそこにさらにSD-1をドライブ0で掛けている(サビのカッティングはライブ用の音と比較すると全然歪んでいない)

2番のAメロには薄くオクターバーを掛けて豪華な雰囲気を狙った(実はここがお気に入りだ)

イントロアウトロ2回目の間奏
は同じ音で
SD-1 OCD-Ge BigMuffOPのドライブをそれぞれ少なめに設定して合わせ掛けしている

1回目の間奏はSD-1、OCD-Ge、1981DRVを使用。これもそれぞれドライブは少なめで滑らかな質感を意識した

(今回のギターソロは音数を詰め込むことを意識していたため難度が爆上がりリテイクも多かった)

Cメジャースケール内の音だけを使ったシンプルな組み立てではあったが、ツイッターやニコニコ動画ではギターソロに関する嬉しいコメントが見られたので本当にありがたい

ここまで録音したところで、2番Aメロと落ちサビがアコギだけなことに少し寂しさを覚え、アコギに被せるエレキギターを録音。ここでテレキャスターが登場したのだが、アコギの音色とのシンクロが気持ちよく演出出来たと思う
(クランチした音はやはりOCD-Geで作った)

最後に

今回ボカロと爪楊枝地獄歌唱バージョンの2パターンを発表したが、ボカロバージョンは爪楊枝地獄のセルフミックスになっている。こちらのミックスもかなり良いのでYouTubeとニコニコを行き来して是非聴き比べてほしい

これからもホオズキをよろしくお願いします