どうも238です!
前回はオリジナル楽曲の演奏について動画と記事を作りました。これはこれでシリーズ化する予定ではありますが、今回からまた新シリーズが始まりますよ!
僕は演奏することはもちろん、機材も大好きでライブやRECにも使用してないストックがたくさんあるんです。これを活かしていこうということで…
「機材紹介シリーズ」始めます!!
定番から少しニッチなところまでネタはあるのですが、記念すべき第一回目は
BOSS SUPER OVER DRIVE SD-1
の紹介をします!
以前の記事でレコーディング機材としても登場していた大好きなエフェクターです。
カリカヌル女子子メンバーでは、Ba爪楊枝地獄がブースターとして使用していたり、Gtのもあが80年代のビンテージを所有していたりとフロントマン全員が愛用しているペダルです。
BOSS SUPER OVER DRIVE SD-1とは
まずSD-1について軽く説明していきます。すでに知っている方は飛ばしてくださいね。
BOSSは1977年に世界初のオーバードライブペダルODー1を発売しました。
それ以前のギターの歪みと言えば、ファズという荒々しい音が出るペダルか、アンプをクリッピング(ざっくりいうと音量が上がる限界値を超えること)させて作っていましたが、後者の歪みを得るにはかなり大きい音を出す必要がありました。そこで小さい音でもアンプをボリュームアップしたような歪みを生み出すために作られたのがオーバードライブペダルです。(このODー1は今も人気が根強く、生産完了しているためプレミア価格で取引されています。)
それから時は経ち1981年、ODー1の正統後継機種として発売されたのがこのSD-1です。
ODー1と同じく非対称クリッピングを採用。音の明るさを調節するトーンノブが追加されたことにより音作りの幅をさらに広げたこのSD-1は、発売から40年以上続く超ロングセラーモデルになりました。
演奏環境
Guitar : K.Nyui KNTE(telecasterタイプ) , Gibson CS SG STANDARD
AMP : Fender Blues Deluxe(画像右上のアンプ) → BOSS Tube Amp Expander



↑BOSS Tube Amp Expanderのエディット画面
アルニコスピーカー1発のツイードコンボのシミュレート、マイクはSM57とリボンのミックス、ルームマイクはMID
今回はシングルコイルとハムバッカーどちらの音も紹介したかったのでテレキャスタータイプとSGを使いました。アンプは最近サブアンプとして購入したブルースデラックス。このアンプを選んだ理由は後述します。
試奏編~バイパス~
まずどこから紹介すべきかと悩んだのですが、バッファードバイパス(ギターからの信号がオフの時も回路を通る)である以上は、アンプ直とバイパス音を比べる必要があると思い、軽く弾き比べ。
動画内では音の変化について言及しませんでしたが、弾いてるときには「少しハイ寄りになったかな」というか、ローミッドあたりが少し減ったような印象を受けました。動画編集の段階ではあまり違わないなとも思ったので客観的にはわからない程度かと思います。
~ドライブ~
ドライブつまみの効きを調べていきます。
まずテレキャスター。SD-1とテレキャスターの組み合わせってあんまりやってこなかったけど、意外とエッジ感も出せていい感じですね!ドライブを3時程度に上げたときにトーンも少し上げました。これは歪みを上げたことでローミッドの倍音が増えて音がダマになってしまったからですね。この辺も音作りの参考になればと思います。
次にSG。これはもう聞きなじみのありすぎる音で、弾いてて安心感があります。普段はドライブを10時より上げることはないのでそれ以降は少し新鮮さもありました。ハムバッカーでドライブを11時より上げると潰れた感じになっていくので使い方を選ぶかなという印象です。
~トーン~
トーンの効きはとても優秀ですね。どんなギターでもカバー出来る範囲で変化させられます。
優秀すぎて言及すべきことがないほどです…
~ゲインブースター~
続いては人気のブースターとしての使い方です。
ブースターとはなんぞやというお話ですが、簡単に言えば信号を大きくするということです。
最初に 昔はアンプのボリュームを上げてクリッピングさせて歪みのトーンを得た と書きましたが、
クリッピングする=それ以上音量が上がらない
というイメージを持ってもらって、
それ以上音量が上がらないラインを超えてさらにボリュームを上げると超えた分だけ音が歪んでいきます。
(マイクに大きい音を入れると音が汚くなるアレです)
ブースターは信号を大きくするため、クリッピングしたところに入れてあげれば歪みは増えるし、クリッピングしていないところに入れれば単純に音が大きくなるということですね。歪みを増やすブースターのことをゲインブースターと言います。
実はこの使い方を紹介するためにブルースデラックスアンプを使いました。ブルースデラックスはドライブチャンネルがあるのでゲインブースターの紹介にはちょうど良かったのです。
SD-1はローやハイをカットしてミドルに寄せる効果があるため、変化がわかりやすいように元のドライブサウンドを低音が潰れた感じにしました。
いざSD-1をオンすると、巻弦(4~6弦)を弾いた時の低音の暴れ感がすっきりしましたよね?
これがバンドアンサンブルの中でも抜けやすい音だからリードギターの強い味方になるわけです。
この使い方の時はドライブはやはり控えめにしてレベルを上げめに設定するのが良いと思います。
まとめ
いかがでしたか?いつも使っているSD-1ではありますが、普段の使い方は数パターンに限られるのでいろんな設定を楽しみながら撮影できました。
アマチュアからプロまで多くの方に愛用される名機が数千円で手に入るのはとても魅力ですし、一度買ってしまえばずっと使えるので全ギタリストにおすすめです!
(ちなみに今回の動画で使用したBGMはすべて自分で作った音源です。よく聞いてみるとかっこいいギターが鳴ってる…かもしれない)
※先日開催したオンラインワンマンライブのアーカイブ公開中です!SD-1も勿論使っています!